2013年9月27日金曜日

溶接部品の設計 ワンポイント(溶接記号)

間違えやすい溶接記号として、レ形、K形、J形があります。

①のような隅肉の場合は、溶接部分へ矢印を向ければ良いのですが、
②のような開先が必要な場合、基線(水平な部分)を開先を設ける部品側に記し
矢印の先端は開先を設ける面に向ける必要があります。





ダッチオーブン 【豚バラコーラ煮】

ダッチオーブン【ヤチダ製】の料理

〇豚バラのコーラ煮
アウトドアではよく見る料理です。
適当な調理方法でいいのですが、長時間の煮込みが必要になります。


2013年5月8日水曜日

異種溶接 花

異種溶接を用いた花のオブジェを製作しました。

チューリップをイメージ

〇花
・銅線をまとめて溶接した花糸
・削りだしの花弁

〇葉
・銅とステンレスの異種溶接(C1020-SUS304) 

〇葉
・ステンレスとコバールの異種溶接(SUS304-コバール) 

〇台座
・銅とSS400の異種溶接(C1020-SS400) 

2013年1月16日水曜日

Ni材料の溶接


Ni(ニッケル)材料の溶接
〇純Ni
板厚1mmを突き合わせで溶接

 
溶接後曲げ

〇インコネル
丸棒を突き合わせ円周溶接

2012年10月31日水曜日

溶接部品の設計 ワンポイント(歪みの低減)

設計段階で溶接の際に発生する歪みを抑える事ができる方法を幾つか挙げます。

・溶接の深さを浅くする。
・溶接のビード幅を細くする。
・ワークを大きくする。
・溶接箇所を散らす。
・ワーク間の隙間を減らす。

〇溶接深さ、ビード幅
ワークに入る熱量を抑えることは、非常に効果があります。
電子ビーム溶接では、溶接深さが安定していますので必要分以上に
深くする必要はありません。
また、溶融部は溶けている間は膨張し、冷えると収縮します。
このため、大きく溶かすと冷えた際に引っ張られて歪みが大きくなります。

〇ワークを大きくする
単純に全体の剛性を強くして歪みに強くする他に、微細なワークでは
ワークの熱容量を増やす事によって、熱上昇を抑えることができます。
特に銅やアルミなど熱伝導の良いワークで効果的です。

〇溶接箇所を散らす
近い場所に溶接部が集中すると、曲がりが大きくなります。
できる限り溶接部を離した方が局部的なゆがみを防げます。

〇ワーク間の隙間を減らす
隙間部分にはワークが溶け込みますが、その分は周りの母材が
溶けて入り込んだものです。ビード幅と同じように大きく溶かすと
大きく歪みます。

2012年8月11日土曜日

溶接部品の設計 ワンポイント (タングステン)

電子ビーム溶接ではタングステンの溶接が可能です。

他の溶接方法では困難ですので、溶接構造を検討している場合は、
電子ビーム溶接を念頭においての設計が必要です。

設計時のワンポイントですが

溶接回数を極力減らす。

これが最も重要です。
理由は、タングステンは再結晶温度以上になると、どんどん結晶粒が
粗大化してしまい、脆くなるからです。

下の写真は、条件設定で使用した1mmのタングステン板ですが、
3回ビームを照射した後、机に軽くぶつけたら割れてしまいました。
もちろん、熱を加える前はかなりの衝撃でも割れません。


また、タングステンは熱処理による靭性の回復が難しい材料ですので、
強度を確保するには熱を入れない工夫が必要です。

2012年8月8日水曜日